検査から45日

王子が食道の扁平上皮がんの確定診断を受けてから1カ月が経過しました。

いずれは食道の腫瘍が大きくなって食べ物が喉を通らなくなるか、外側に大きくなって自律神経と気道が圧迫されて呼吸ができなくなるか、リンパ節とか肺に癌が転移するかもしれない、でもそれがいつになるかは症例が全くなく不明なので余命宣告はありません。いずれにせよ、予後は悪いです。

猫でよくある口腔内、あご、鼻中にできる扁平上皮がんはとても進行が速いようです。発見からの生存期間中央値は45日。とはいえ、これは口の中や顔面に腫瘍が見えてからの話なので、それよりは長いのかなぁと思っていますけどよくわからない。

検査(組織採取)から45日、診断から35日経ちましたが、目に見える症状はなくご飯も普通に食べられて、とても元気です。分子標的薬(パラディア)の副作用で下痢とおう吐が出ましたが、ここ2週間は薬でコントロールできています。積極的治療の場合の生存期間中央値は3ヶ月だそうなので最初の目標はそこだと思ってたんですが、無理な要素が見当たりません。今は。

でも。

診断を受けてから、扁平上皮がんになった子の症例やブログを読み漁りました。1日単位で症状が変わること、そして顔面が崩れても口が溶けて骨が露出するような状態になっても、猫は普通におなかを空かせてご飯を食べたがるということも知りました。

自分でごはんを食べなくなったらお空に帰る時だと思っていたのですが、食べなくなるわけではなく、食欲も元気もあるのに食事だけができなくなるのですね……「痛みと苦しみを取り除いてあげるために安楽死という選択肢もある」と思っていましたが、あたりまえだけど猫は自分から死にたいとは思わない。生きたいと思っているのに死なせていいのかな。どうしていいか分からなくなりました。

それでも、直前まで元気で過ごして1日~2日のお別れをしてから旅立つケースもあるようなので、頼むから王子もそうあってほしいと願うばかりです。できれば私に決めさせないで欲しいな。酸素室は必要になったらすぐ手配できるように調べておこうと思います。

そして、もし私が決めなくてはいけないのなら、よくわからないうちに命を絶たれるのではなく、楽になれてよかっと思ってもらいたい。だから、少しだけ、短い時間だけ、申し訳ないけど痛かったり苦しかったりしてもらってからになると思います。弱いママでごめんね。

明日、血液検査をして、骨髄抑制や腎臓、肝臓の影響を確認します。麻酔をかけるのに問題なければ一度、内視鏡で見て腫瘍の状態を目視確認してもらい、この後の方針を決めたいと考えています。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

CAPTCHA