大好きなからあげを、おなかいっぱい食べるんだ

2022年10月5日13:43 我が家の王子はお空に旅立ちました。

2日前、10月3日の朝まで普通に朝ごはんを催促に来ていたのに、その日のお昼前後からごはんに見向きもしなくなりました。ああ、もうお別れの時なんだな、って自分でわかったんだと思います。

この日の夕方はどうしても仕事を休めず、実家ママにお願いして病院に連れて行ってもらい、旅立ちが近いことを確かめてもらった後は、酸素室の手配をして、お別れの準備をする王子を見守っていました。

翌日10月4日の夜までは、時々水を飲む他は、ほとんどの時間床の上にペタン、って体をつけてじっとしていましたが、時々動いてお気に入りの窓際のガリガリサークルやクローゼットの中に移動していました。トイレにも自分で入りました。

そんな状態でもからあげを見せたら目で追う王子。捕獲時にはからあげで仕掛けて5分の捕獲機に入った子なので「からあげ王子」と呼ばれていましたがよっぽど好きなのね……

10月5日、ごはんを食べなくなって2日めの朝、寝ていた場所のペットシーツに排尿していたので、実家ママにお願いしておむつを届けてもらい、顔をみてもらいました。

おむつをつけても、自分でトイレに入って、排尿姿勢をとっていました。でもその後トイレから出ないでそのまま寝てしまうので、おむつしておいて正解だったんですけどね。

12:50頃、トイレから出ていつも引きこもりをしているクローゼットの下に戻っていたようです。13:15頃、大きな声がしたので様子をみに行くと、首を伸ばしてみたことがないような姿勢で声をあげていました。そのまま抱き上げてリビングに連れていき、酸素を吸わせながら体を撫でていると少し落ち着きました。

その後また痙攣が始まったので、準備していたジアゼパムの座薬を入れて、3分ほどで眠りにつきました。

翌日10月6日夜に実家カフェを借りて火葬の手配をお願いして、それまでの約1日、家の中で過ごさせました。6日は突然気温が下がって11月下旬並みということで、急遽、夏の間はリビングに引っ越していた仕事場を、エアコンのない自室に戻し、窓を全開にしてサーキュレーターを回して室温を下げました。

いつも部屋で机に向かっていると、王子はいつも後ろのベッドの上で丸くなったり、伸びたり、グルーミングしたり、ジョン兄とじゃれたり、気ままに過ごしていました。気温が高いとこの部屋に連れてくるのは難しかったと思いますが、この気温なら少しぐらいなら保冷剤を外してベッドの上に寝かせても大丈夫かなと思ったのです。

眠ってるみたいでしょ。

血尿が出たあたりから、あんなに仲良しだったのに自分からシャーロックに寄っていくことがなくなっていたジョンが、最後にお別れできたのがうれしかったです。(一番上の写真です)

時間がきたので実家カフェに連れていくと、そこにはからあげが用意されていました……。

このからあげと大好きだったNatural Kiss総合栄養食を口に入れて味わいながら、王子の身体はお空に帰っていきました。

からあげ、生きてる間に食べさせてあげなくてごめんね。思う存分、好きなだけ食べてね。

出会ってくれて、うちの子になってくれてありがとう。おかーさんは、幸せでした。

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