GPT 468
6月中旬ごろからなんとなく食欲不振気味だったジョン。病院に行って風邪薬を処方してもらったり、食器を変えてみたりしていたのですが、どうも食欲が落ちる一方な気がします。もう一度病院に連れて行った方がいいかなあと思い始めた7月2日、いつもよいうんちのジョンさんがめずらしく下痢をしたので、前々から気になっていたし、よい機会だからと病院に連れて行ってみました。
主治医のK先生に見ていただいたところ、「特に脱水症状もないみたいだし、元気は普通だし、熱もないし…うーん、一応念のため血液検査だけしてみましょうか」と採血することになったのですが、ジョンさん、暴れる…保定の先生が1人では抑えきれず、2人がかりで抑え込む体制に。
まったくどこにこんな元気があるのやら。この時に院内検査で出てきた数字で、「少し赤血球が濃いですかね?」と先生。血液も見た目からしてどろっとしています。下痢をしたから少し脱水気味だったのかな…。「一応、念のため院外検査にも出して調べましょう。明日の午後には結果が出ますから、来ていただいても電話でもいいですからご連絡ください」と言われてこの日は処置無しで終了。
そして2日後、散歩がてら、検査結果を聞きに実家のYママと一緒に病院へ行きました。
K先生「肝臓の数字がちょっと悪いですね」 えっ?
「GPTっていう数字があるでしょう、これがだいたい猫の平常値は100以下なんですが、ジョンくんは468あります。非常に高いです。」
「GOTっていうこれも肝臓の数字ですけど、だいたい50以下なんですが、196あります」
「ビリルビン、これは黄疸の目安でだいたい1以上になると目に見えて黄疸が出ます。0.17ですから症状が出るほどじゃないですが、通常は0.1未満ですからこれも高いです。」
(ようやく口をはさむ)「え、えーと、ピリルビンは基準値が0.2~ってなってますけど」「あー、これは人の基準値なので…」(撃沈)
「あと、血液が濃いのと、腎臓の数字もちょっと悪いですが、まずは肝臓の対処をしましょう。強肝剤と利胆剤を出しますので、まずはこれで様子を見てください。ごはんはいまのところ、変えなくても今まで通りで大丈夫です」
えーと…ちょっと予想外の不意打ちだったのでとまどってしまいます。8日分の薬を持って帰宅。
この日から投薬をはじめましたが、ジョンさん、どんどん食欲が落ちていきます。食べる量が少なくてもいいように高カロリーのごはんにしようと、カッツフラッケンをロイカナセンシブルに変えたり、子猫用フードに変えたりしてみても、どんどん食べる量が減っていきます。ついに7月6日の夜には、缶詰にもまったく口をつけなくなってしまいました。かろうじて食べたのはおやつの子猫用焼きささみだけ。これはぱくぱく食べていたのでもしかするとただのわがままなのかもしれませんが…。それでも翌朝も自分から全くごはんに口をつけようとしませんでしたので、再度病院へ。今度は院長診察で。
体重は4.66kg(前回より-0.04kg)、食欲と元気がないだけでトイレは問題ないこと、その場で首をつまんで特に脱水症状はないことを確認した院長は、「猫ですからねえ、たまには気まぐれでごはんを食べないこともあるけど、肝臓が悪いって言われたんじゃ心配だよねえ。今日は強肝剤の点滴しておきましょう」と、補液と点滴をしてくれました。食べてないんだから栄養剤系の点滴かなあと思っていたのですが、今回の点滴の目的は「薬を大量に体内に入れる」ことと、「体内の循環を良くしてからだに悪いものを排出すること」だそうです。
点滴終了後帰宅して、ごほうびに黒缶パウチを開けると…すっとんできました。そのままがつがつと50g食べて満足したようで、これが大量に入れた薬の効果なのか、単にわがままだったのかは不明。
「ごはん食べなくてもおやつを食べるならあまり心配しすぎなくてもいいよ」と院長に言われたので、ウェットをモンプチから黒缶に変えて、カリカリは元のメールケア+カッツフラッケンに戻して、配合は普段よりも黒缶多め、食べなかったら捨てる、という方針に変えました。点滴の翌朝まではごはんを食べなかったのですが、翌日夜から少しずつごはんの量も回復してきました。
最初の検査から9日後の7/11、再度血液検査。最初の検査結果が出た日から7日間投薬+1回点滴したのですが、結果は-
- ビリルビン 0.17→0.15
- GPT 468→
411311 ※ 今回は院内検査 ※7/21訂正 - GOT 196→228
- 血液比重 47.7→47.6
K先生所見は
- 数値の上では横ばいだが食欲が出てきているなら総合的に判断してやや改善していると言えると思う。
- だがそれぞれの検査数値はまだ正常値より高いままなので、投薬はしばらく継続。
- 強肝剤注射のあと状態が良くなるなら、定期的に注射も良いかもしれないと思う。
7月に予定していたワクチンとレボリューションは、数値が下がるまで延期となりました。外からいろいろ持ち込まないように気を付けます。
快食快便の健康優良児だと思っていたジョンさんにまさかの肝機能低下が発覚したわけですが、先生方からは「何か心当たりは?誤飲してない?部屋に観葉植物とか置いてない?」などと聞かれましたが何も思い当たりません。
ただ、ジョンを子猫の時から育ててくれた最初のおかあさんは、昔のおばあちゃんの育て方をする人で、人が食べるものを猫にもあげるタイプの人だったようです。「おせんべいもおまんじゅうも大好きでよく食べるんですよ」と言っていたそうです。身体を作る時期に、おなかはいっぱいになっても身体を作るために必要な必要な栄養がたりていなくて、疲れが肝臓に出やすい子になった可能性はあるかも?と思いました。
もしそうだったとしたら、「ジョンは疲れが肝臓に出やすい子だから、季節の代わりにめには注意して見てあげなくちゃいけない」と思って接してあげる。あまり考えたくないですが、もし肝臓に爆弾を抱えていたのだとしても、それがうちのジョンなのだから、できるだけのことをする。
念のため、の検査をしなければ気が付くことはできませんでした。ワクチンや強い薬を使うと、肝臓には大きな負荷がかかります。延期の判断ができてよかった、と今は思っています。
明日はごはん、どのくらい食べれるかな。いつまでも、上機嫌なジョンさんでいてください。