在りし日のきり

新サイト構築のご挨拶と今後の方針

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どうも、本サイト構築者であり、猫一号の同居人であるShimonこと山田志門であります。

久方ぶりに猫を家族として迎えることとなりました。際して、「どうせお互いのWeb関係のサービスは猫一色になる可能性があるのだから、この際、うちの猫どものことを専門にのっけるWebサイト立ち上げた方がいいんじゃねぇか?」という俺の提案に、Web業界ど真ん中の同居人が乗っかった形で本サイトが作られました。日中、会社で仕事をしている俺ですが、「今、VPSの契約結んだから」「さっき、ドメインとったから」「はい、DNSの設定終わったー」というメッセージが矢継ぎ早に飛んできて、改めてとんでもない人と俺は一緒に暮らしているんだなあという想いを強くしたものです。

猫を飼うにしろ犬を飼うにしろ、飼うという行為自体は既に「共に暮す」とか「家族として暮らす」に同義となった感じがあります。一昔前までは、猫ならばネズミの駆除、犬ならば門番という役割がありましたが、今日、都市部などで暮らす人間にとって、所謂ペットと呼ばれる彼らの存在理由は大きく変わりました。また家族観の変容も大きく、子どもの居ない夫婦にとって、ペットとは間違いなく身内、家族というか、決して実の子どもに劣らぬ存在となっていると指摘出来ると思います。「家族」という概念の多様化は個人的に極めて歓迎するべきことだと思うし、ある意味で必然的歴史の流れだとすら思っています。まぁ、「家族」という概念そのものがどうなんだ、という話も当然あるわけですが、「生活をともにすることでお互いの生存防衛を果たす一つのあり方」としての家族は、十分に意味があると思いますし、それが同種族でも、異種族でも結果さえ同じならどっちでもいいんじゃねぇかと俺としては考えています。

冒頭に上げた写真の猫は、本サイトの「About」にも紹介されていますが、嘗て実家で飼っていた「きり」という猫です。紹介にもありますが、クールな性格でした。もっと細かく言えば、クールで底抜けの馬鹿な猫でした。抱っこされるのが嫌い、基本一人上手、だけど本当に誰も居なくなるとものすごく寂しがる、けど人が一人でも居ると「さ、寂しくなんかないもん!!」と強がる、気に入らないとすぐに威嚇するが、基本的にヘタレで、たまに家から脱走すると傷だらけで戻ってきて、「今日はこのくらいで勘弁してやったんだよ」みたいな顔して押入れに引きこもる。どうです、なんとも家猫らしい猫でしょう?そんなきりのことを、実家の誰もが大好きでした。自殺した祖父の足元でだらしなく寝っ転がったきりに、がんで亡くなった祖母が餌をやる。おふくろが帰ってくると「あ、帰ってきたんだ、ふーん」みたいな顔をしつつも、そっと甘えたり、うちの親父の足の親指で耳の後ろをグリグリされると、よだれを垂らしながら寝ていたり。俺に、フローリングの上でぐるぐる回され目を回しながらふらふらと逃走したり。

そんな彼は俺が大学生の頃、ある日押入れの中でぴくりともせず丸まっていたのが発見されました。北海道は北斗市(旧・上磯町)の飯生(いなり)という場所の鉄橋の下、他の兄弟はカラスに殺されたり、電車に轢き殺されたりしている中、唯一生き残った子猫を発見した俺の従姉妹が、泣きながら「ここで飼ってあげて」という訴えから俺の実家に住むようになり、そして安らかに死んで行きました。この死は、特にお袋に大きなショックを与えました。所謂ペットロスト症候群。お袋は子どもの頃から猫を多頭飼いしていた人物ですが、この猫には特に思い入れがあったようです。今でも彼女は、猫も犬も大好きなのにも関わらず、飼えていません。

つまり、ペットを飼うということは、今日においてかけがえの無い家族、身内を得るということです。そしてそれは命である以上、意志を持ちます。意思を持つ相手に対しての意志も生まれます。それって、一昔のように、単なる飼育する生物という以上の意味を持つことになるのではないでしょうか。観測する限り、そうとしか思えませんでした。

さて、猫を飼います。いや、新しい家族を迎えます。それもいきなり二匹。一匹目の猫との生活の中で数多の発見があるのですが、二匹目三匹目と一気に増えることになります。

困難な問題に直面することもあるでしょう。今まで以上に面倒くさい状況から、行動が制限されるかもしれません。

けど俺はかなり楽観しています。楽観できる相手を選んだつもりなので。

そして何より、一匹目の猫である同居人の人生が、これによりもっと豊かさを感じられるものとなってくれることを期待しています。俺はエゴイストなので、俺が一番大好きな相手が幸せなら、それでいいと思っています。そして、そんな日々を陰ながら支えることを最大の目標にしています。

本サイトはそういう側面もあります。

如何せん、親ばか大前提のサイトでは御座いますが、お付き合い頂き楽しんで頂けましたら何よりの幸いです。

以上をもって、裏方のご挨拶とさせて頂きます。

最後に、新しい家族との出会いをもたらして下さったCATS&DOGS CAFEのスタッフと関係者、そして主であるYさんに深く感謝の意を捧げると共に、今後もご指導ご鞭撻をお願いしたいと思います。また、友人知人の皆さんに於かれましては、ご近所にお寄りの際はぜひ遊びに来て下さい。そしてこの新しい家族と遊んでやって下さい。そしてその際は、裏方の為に美味い酒でも一本持ってきて下されば、これほどの嬉しいことはありません。最後はやっぱ酒かよ。

ではみなさん、宜しくお願い致します。

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